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竹島水族館スタッフブログ

館長日記

まぁ誰に言われるでもなく自主的散発的に記しているのですが、いつか他のスタッフが気が付いて
「何!?しまった!オレも書かなくては!!!」
と叫んで続けてなにか出来事を記してくれるかな、と思っているのだが一向にそんな気配がなくボクの日常行動だけがどんどん記積もっていくのは皆様に申し訳ない。
そのうち三ちゃんあたりが偶然最初に気が付いて、誰も書かなくて館長ばかりにやらせてまったくもってけしからん!とか急にエラソーな態度で急いで特別面白くもないことを書くので様子を見て期待していてください。


今日はとにかく暑かった。暑いしか感想はない。

しかし理事長の松野さんと2人でアシカの担当をせねばならぬシフトで2人して覚悟というか半ばあきらめて挑んだ。
午前中の1回目ショーは、さほどでもなかったので、おぉいいな、と思っていたが、12時の南ちゃんのショーデビューに向けての練習時にはかなり暑くてそれ以降は2人して顔を合わせるたびに「暑いね」しか言わなくなった。南ちゃんもこの暑さと汗は諦めているようだった。しかしミナミの汗とオレの汗は質が違うのだ。同じにしてはいかんのだ。

13時半は松野理事長が担当。理事長と館長で1日のショーをこなす水族館は世界でココだけであろう。
15時は恐ろしく熱く、ショー前にステージに水を撒いているだけで汗が出てきた。
この時期ショーを始めると、どこからともなく必ず現れる「蚊」も15時には出てこなかった。暑すぎるのだ。
ショーを終えると妖怪汗だく館長に化身して気持ち的には、もう世の中のことがどうでもよくなった。

すでに見る人の年齢によっては「オッサン」という域にやや入っている身なのでなるべく汗はかかずに平和に一日を終えたいと願って仕事をしているのだが今日はそんな願い叶わずドップリ汗をかいた。
若い飼育員の爽やかな汗ならいいのだが、年齢的に見ため及びニオイ等気になる点があり、困る。
自分が自覚して困る次元であるため、周りの若い衆はもっと困ることであろう。オッサンが若い子に迷惑をかけたくない。見えないところでアイツクサイ、と言われたくない。
だからオレの周りに近づくな!オレ汗くさいからな!!と言ってガルルルル~と猛獣化して用事があって寄ってくる若い子たちを威嚇したりしていた。

しかしまぁボクも理事長も普段は事務仕事やあまり直視したくない数字のやりくり作業が多いので、もろに「ザ・飼育員」というような作業はなかなか嬉しくて、もともと飼育員上がりなのでヨッシャという気持ちになる。しかし2人して汗だくクサクサ幹部は爽やかさゼロである。

ふと「デオドラント」という言葉が頭に浮かび、どういう意味だ?と南ちゃんに聞くと「消臭」とかじゃないですか、と言う。
今日の仕事帰りはドラッグストアに寄ってデオドラントのコーナーに突入しようと思う。
明日からは爽やかフローラルな館長になるのだ!





# by takesuiblog | 2023-07-10 17:53 | こばやし館長

館長日記

午前中1回目のショーをやってその後のアシカは理事長の松野さんにお任せして講演に出かけた。
竹島水族館では館長も理事長も必要となるとアシカショーをするのだ。たぶん世界でここだけ。
今日はシフト的に理事長アシカまみれデーなのだ。

講演は幼稚園の先生方の研修会で、そのような内容の話を準備していったら、ウケがよく、みなさんうんうんと深くうなずいて途中で寝る人はいなく大成功?たぶん。
自画自賛。おれ、臨機応変になかかないい話ができるんだ。しかし幼稚園の先生も当然ながらいろいろと大変そうだ。こちらも勉強になり刺激をもらった。

翌日の今日は昨日の台風猛烈雨の影響で交通網がグチャグチャで15分遅れの遅刻で一宮の名鉄百貨店へ。あっちこっち忙しいのだなぁと思うかもしれないけど、今日は講演がブッキングしてしまい、到着後5秒で15分の遅れを取り戻す濃厚内容の講演をはじめ、我ながら楽しい秘密満載のいい話をして、終了後5分で移動、庄内緑地のメダカ愛好会の展示会場にてメダカの講演、じゃんけん大会の司会進行付。終わって10分でまた名鉄百貨店に戻って2ラウンド目の講演。2ラウンド目も良かったなぁ。良い内容の水族館の館長らしい話ができた。たぶん株がうんと上がった。

しかしなぜ1日に同会場で2講演、別会場でも1講演と2か所で講演などという選挙前の国会議員的なことをやるのかというのは自分でもナゾだったのだが、危険なのでここにきて冷静になって考えると、まずもって
①頼まれて、楽しそう自分でもがんばればお役に立てそうという基準で「イケそうだ!」と瞬間的感覚で判断しすぐホイホイ引き受けてしまうこと、
②スケジュール帳を持ち歩いていないこと、

の2点が大きいことが判明した。
以上2点を総じてまとめると「バカなのだ」という結論である。

そんなの前から知っておる。

幸いなのは時間帯が微妙にずれているのでハシゴができたことである。今回は11時、13時、15時。ほら、重なってないでしょ。
これが11時、13時、13時とかだと、分身しないかぎりゲームセットになる。

以前にも同じようなことがあり、今日より厳しいタタカイだった。大学の授業の日(大学の客員教授もやっているのだ!)に講演を入れてしまって、焦って授業を終わらせてそのまま最寄りの駅から電車に飛び乗りそのまま講演会場に滑り込みセーフしたこともあった。
そして今月の17日も、すごく行きたい師匠の中村元さんのトークライブが渋谷であり、終わってから全国から参加する水族館関係の若者たちと朝まで濃厚な討論会があるのだけど、前々からしっかり準備して計画している大学の授業とブッキングして無念の断念。
もっとしっかりせねば。でも仕事は断りたくない。

講演の依頼が多くてありがたいのですが、そもそもボクは話すのは苦手で少なく見積もってもボクより副館長の方が5億倍は流暢に話ができる能力を持っている。
できれば人と話さずに黙って好きな魚と見つめ合っていたい乙女で小心者で内気な性格なのだよ。

なので講演の前はすごくドキドキするし緊張する。前の日から憂鬱である。
失敗したらどうしようか、満足してもらえる話をしなければ、シラけたらどうしようか、お願いされた時間をちゃんと使って早く話が終わっちゃうことが無いように、質問攻めにあって答えられなかったら、などなど心配だらけ。しかしやる前からそんなことを考えても仕方がない、全力でやるのみだ。やればできるのだ。バカボンのパパなのだ。

講演が終わってからの皆さんの反応や主催者からの感謝や、帰り道のすがすがしさは幸せなのだ。
講演以外にも、自分の天職である水族館や生き物を通して、自分にできること、できそうなこと、チャレンジさせてもらえる機会をたくさん活かして周りを幸せにし、困っている人に勇気や元気を与えたい。




# by takesuiblog | 2023-06-03 20:31 | こばやし館長

館長日記

このシーズンは毎年恒例のメダカのイベントや企画展示があり、メダカ人になっていた。
今月22日までメダカ人で、来月の4日も名古屋の庄内緑地で愛好会の展示会でのプチ講演がありメダカ人だ。あぁ、宣伝ポスター担当だった…作らなきゃ(仕事は館長だけど趣味は愛知メダカ愛好会の平民地位)。

副館長と東京に行っていた。過去の記録から副館長と2人で出張に出ると必ず何かが起きる、というジンクスがある。
そしてやはり起きて、浜松から新幹線に乗ってくる副館長が駅までのバスが遅れて先に豊橋からボクが乗った新幹線に間に合わないかもしれない、予定がズレるかもという状況になった。東京につくまでにいくつか打ち合わせをしながら行きたかったが難しそうかな?となったが、今日の運命をかけた驚異的ダッシュにより副館長が間に合いボクの座る座席の横に呼吸困難的状態で現れた。ゼーゼー言っていたので呼吸が落ち着くまですぐには打ち合わせに入れなかった。

東京は美人が多い。
山手線で目的の水族館におじゃましてそこの大好きな館長さんに久しぶりにお会いし、そこで働く尊敬する大先輩に案内してもらった。お二人とも歓迎してくださり、かわいがってもらえるのはありがたい。
良い水族館を見るとクッソォ…という気分になりオーシッ!頑張ろう!という燃える水族館魂が沸き起こる。
身の丈は知っていてかなわないのは承知の上だが、でも素直に負けた、と思いたくなく、でも心の中で負けは認めており、でもじゃぁそれで負けで何もしないのか、それでいいのかよ、という気持ちも大きく、フクザツなのだ。
今度一人でコッソリ行ってコッソリゆっくり観覧したい。

そのあと、別行動してボクはお台場方面で某博物館の方と打ち合わせ、副館長は山へ芝刈りに、じゃなかった神奈川のお土産グッズ取り扱い業者のところへ。お台場から現地に向かう途中で食べた昼飯のナンとカレーが感動的に不味かった。ラーメンと迷ってナンしたので後悔。
お台場は以前、師匠である水族館プロデューサーの中村元さんのトークライブに参加するためによく来ていて懐かしかった。行きは埼京線の延長の線で東京テレポート駅に行ったが、帰りはゆりかもめに乗り、車窓からの風景はトークライブが終わった後に中村さんが参加した業界の若者を連れてご飯をおごってくれる時にみんなでこのゆりかもめに乗って車窓からの景色を眺めながら新宿に向かったのだ。田舎から集まってくる各地の若者飼育員にとっては都会の夜のモノレールからの景色は凛とした哀愁があった。毎回もう切符なんか買ってないで電子カードにしなさい、って中村さんに言われていたなぁ。

東京駅に行き、副館長と再会して、その泣く子も黙るスーパー水族館プロデューサーの中村さんと密会。進めている構想である水面下任務暗号「Z」についていろいろな角度から相談しアドバイスをもらう。Zについてはボクは自館の2階の物置部屋の奥にすでに個人特別エリアを作って、最近は集中してそこに缶詰めになり資料を見たり考え事をしたりしている。いづれ明らかになることをお楽しみにお待ちください。

そのまますぐに帰るつもりだったが、昼のカレーの味に腹が立っていたし、時間的に腹も減るという腹関係2要因異常事態になったので、駅地下の絶対的にウマイつけ麺の店「六厘舎」を目指したが1時間待ちだったのでサンドイッチを買って新幹線に乗って帰った。
ちなみに新幹線は行きも帰りも自由席です。贅沢は敵です。



# by takesuiblog | 2023-05-14 22:57 | こばやし館長

館長日記

最近「五平餅」に興味関心を持っている。五平餅はいいやつだ。
大きさやインパクトのわりにけっこう値段が安い。あまり安易にそこらで売っていないことも魅力だ。
しかし豪快に食べると口のまわりがベタベタになるのがやや困る。しかしそんな困るところも含めて五平餅はポイントが高いと思っている。親戚にみたらし団子があり、こちらも好きだ。しかし今は五平餅の力強さとその内に秘めた可能性を推したい。

良く晴れた日の海辺で、防波堤に座って穏やかな海を眺めて五平餅を食いたい。
日頃の疲れを癒し、食べた後は何も考えずに数十分はボーッと緩い風に吹かれて海を眺めたい。
それだけで、よし、また明日から頑張るぞ!と思える。ちょっとした仕事の1つや2つ、簡単にこなせられる自信がフツフツと湧き起こる。

しかし、現在のボクは様々な仕事をいくつも抱えて同時進行しているので、これを簡単にこなすためには海辺の防波堤で5つも6つも五平餅を食わねばならない。
そんなに食ったら腹がいっぱいで動けなくて逆に仕事ができないではないか。

というわけで(どういうわけだ)、今日は午前中に全ての普通の(普通のってなんだ)仕事を片付けて、12時から南さんにアシカ進出の初期手引きを教えた。
新トレーナーデビューになるかどうか。先生がいいし、南さんは素直で優しいのできっとうまくいくことかと思う。

その後、GWの5日、6日に館の前で開催するメダカイベントに使用するための大型テント貸し出しの予約をしに市の体育館へ。
当館と同じように指定管理で運営している施設で、それはまぁいろいろと何かともうこれはゴニャゴニャゴニャ。

大府市の新巧模型製作所さんとコラボして作っていた「オオグソクムシ腕時計」が出来上がって持ってきてくれた。スバラシイ!!!
玄関の屋根の軒にありとても人気のあれを腕時計化したのだ!スバラシイ!!!
企画~製作までに長い歳月をかけたので感動のオリジナル商品!シリアルナンバーも入れてもらった。

館長日記_a0305077_17473208.jpg

新巧模型さんとはすでにプルバック式の「グソクムシガチャ」も作りガチャガチャコーナーで販売(現在人気に付き品切れ中)しているので、このグソク時計は第2段コラボである。すでに第3弾の案もある。まぁ時計がちゃんと売れたらだけど。買ってください。頼みます。ほんとに。

そのあとは副館長と巻き尺をもって外をウロウロしてそこらじゅうの長さを計っては事務所に戻り、あーだこーだ言い合って使い古しのA4の紙の裏に
「こうなったらいいな…夢だなぁ」
といった水槽や展示の妄想図を描いていく作業を黙々とした。

現実味が低くても夢をもって妄想して絵や図面を描いていくのは楽しい時間であるが、その現実味や可能性等を冷静に考慮すると実際は結構苦しく気分が沈むことも多々ある。こんなことができたら嬉しいなぁ…と言いため息をつく。疲れる。

だから海へ行って五平餅を食いたいのだ。




# by takesuiblog | 2023-04-24 17:49 | こばやし館長

館長日記

4月10日

まぁ竹島水族館の館長というのが何をしているのか、おそらく全世界で2~3名の方が気になることではあると思うのですが、毎日その日あったことを永遠と記録的に投稿していても誰も面白くないと思うし、そのうち調子に乗って気が緩み揚げ足を取られて炎上することにも怯えているのですが、明日から少し忙しいので今日は書いておくぞぉ。

今日はアシカ担当が2名出勤だったので任せて、朝から担当魚の世話を終わらせ、午前中打ち合わせ1件。夏に開催される生き物系の創作作家が集うイベントについてで、その一環でタカアシガニにモデルになってもらい写真撮影等をした。なるべく真面目でイケメンで行儀のよい子をストックルームから選びモデルにしたつもりだが、あまり言うことを聞かないやつだった。
館内に出ると近所のKさんが孫と来館しており、タツノオトシゴとハナイカの繁殖を自宅でする!と鼻息を荒くしており、殖えたら展示するからくれ、と頼む。過去にカクレクマノミやプテラポゴンなどの自宅繁殖実績もあるスゴイおじさんなのだ。他によく来て下さる方がお世話になっている車の整備工場の方だったことに気が付いたり、何人かお声をかけてくださって楽しく話をしたり、やっぱり館内に出ると楽しい。

そのあと、締め切り追われていた原稿を書いて、わちゃわちゃ何かしらしていたらクラゲ担当の山田君が海にクラゲがいないか見にいくと言って出かけて行ったので羨ましくなり早めにお昼ご飯を食べてクラゲ方面へ突撃しようと思っていたら早めに山田君が帰ってきて、あまり楽しそうな顔をしていなかったので海にはクラゲがいなかったことが判明。しかし我が心は海、クラゲである。よーし、お父ちゃんがクラゲだろうがスネ毛だろうが何だろうが採ってきてやる、実力の差を見せてやるぜと海へ行き、沖まで船を出したがドフラインクラゲ、巨大なアカクラゲばかりでお目当てのミズクラゲは発見できず。スナメリはいました。

16時からまた打ち合わせなので、それまで今後必要な大事レベルの高い資料を作ったり、顔出しパネルの新作を作成している最若手スタッフ南ちゃんの邪魔をしたりした。
15時過ぎに本当はかなりやらなければいけないことがいくつかあるのだが、なんとなくやることがなくなったので近所の観賞魚ショップに情報収集。行くと今日はオフの平松君がいてビックリ。オフで(たぶん)ヒマで彼も情報収集に来ていたようだ。
こういう予期せぬ若手の地道な真面目行動を発見してしまうと心打たれ可愛くなり素直に全力応援支援したくなる。手を握り偉いぞ、オレに出来ることがあれば何でも言ってくれ!と抱きしめたくなる。恥ずかしいので顔には出すけど実際には言わない。と同時にスタッフ全員これくらいの水族館魂ならいいのにな、とも思う。ショップの店長に缶コーヒーをおごってもらう。

16時に打ち合わせの小学校へ。ヒラメの稚魚を子どもたちが飼って養殖体験・学習をするプロジェクト。気合いの入る仕事だが、校長先生が中学校時代に理科を教えてもらっていた先生だったので瞬時にモードを切り替えて行儀よくして真面目ぶって打ち合わせ。地元だとこういうのが困るんだなぁ。以前も、中学校の時に迷惑をかけた先生が偉くなって勤務している学校に授業を頼まれて行って、行ったらすでに玄関で腕を組んで待ち構えていて、回れ右して全力疾走で帰りたくなった。

明日から人間環境大学で集中講義が始まる。そのあと講演だぁ。まだ準備何もしていない。



# by takesuiblog | 2023-04-10 17:59 | こばやし館長
たけすいの飼育展示スタッフのヨロコビとカナシミと愛しさと切なさとあれとこれと

by takesuiblog
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