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竹島水族館スタッフブログ

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動くな~!

「まったりうむ」コーナーに、子供ウケをあからさまに狙った「カクレクマノミのすいそう」があるのですが、1ヶ月くらい前からこの水槽に「センジュイソギンチャク」というカクレクマノミが住居として愛してやまないイソギンチャクを入れました。

〇〇〇クマノミというのは、その〇〇〇によって好きなイソギンチャクが違います。センジュ、ハタゴ、シライト、サンゴ、タマイタダキ、などいろいろなイソギンチャクがおり、クマノミによって好みがあります。私は和モダンが良いわ、私はレンガ風、おいどんは高床式がいいでゴワス、拙者は合掌造りで…というような感じです(人間で言ったら)。

クマノミ達は水槽の中で、ウルサイ、入れ!といえば、まぁ入らないよりマシか、こんちくしょう。とか言ってしかたなくどんなイソギンチャクにもだいたい入るのですが、こだわりの高い子はカタクナに入りません。イソギンチャクに入ってこそクマノミなのに。イソギンチャクを無視して平然と暮らすクマノミは水族館の展示意図としてあまり成り立っていない感があり、むなしいです。

このようにクマノミとセットのイソギンチャクにもいろいろあって、カクレクマノミの場合、センジュイソギンかハタゴイソギンが適しています。

いままで、まったりうむのカクレクマノミ達にはハタゴイソゴンチャクを同居させていたのですが、先日、馴染みのお店からセンジュイソゴンチャクのでっかいのが入荷した、売れないから買って!!とせがまれて、優しいボクは笑顔で水族館に迎え入れ、ハタゴイソギンチャクは別水槽(まったりうむコーナー内にあります)でクマノミを展示するタケヤマ君にあげました。

センジュイソギンは個人的にハタゴイソギンよりもカクレクマノミに「映え(バエ)」ていると思われ、カクレクマノミ達はフカフカのじゅうたんの上で転がるようにイソギンチャクの中でそのライフスタイルを満喫しています。
ちなみに、ご存じかもしれませんが、イソギンチャクの中でタワムレルことができるのはクマノミ類だけで、他の魚は入れません。ズルいです。

「センジュイソゴンチャク」には欠点があり「動きやすい」ということです。ジッとしておらず、動くのです。イソギンチャクは目も鼻も顔も無いのに(口はある)何かしら彼らなりに考えがあるようで、動くのです。ハタゴイソギンも場所が気に入らないとやや動くのですが、センジュほどではないです。センジュはとにかく動くので扱いにくく、マニアたちからは嫌煙されがちです。
したがって、水槽内で動かれると「展示」としてはとっても困ります。

現在の水槽の場合、センターポジションにドカッ!とセンジュイソギンチャクがいて、キラキラの光の中で水流によってゆらゆら揺れてその周りをカクレクマノミが出入りして遊ぶ、というのがベストで狙った景観です。お客さんにも見えやすいし、安心安全文句なし。
このため、ある程度動かないような「プロの小ワザ」を使ってイソギンチャクに「そこでジッとしていなさい、動くじゃないぞ」というのですが、導入してしばらくは「わかりました」と言ってお行儀よくしていたのですが、先日からあっちへフラフラ、こっちへフラフラし始めて、その度に「おい、動くなっていただろうが」と来てはいけない方から本来いるべき場所の方へツンツン突っついたりして修正していました。
しかし本日、ヤツは決死の大移動を仕掛けてきやがって、センターポジションから大きく外れて水槽の向って左の壁に貼り付きやっがた。困る。

動くな~!_a0305077_10280085.jpg
「ここにいてほしい」の場所に本来いてほしいので、「ここにいてほしい」場所が現在ガラ空きでみっともない。
ひっぺがして元のセンターに戻そうとしましたが、抵抗が激しく、これまでの地味な突っつき攻撃もストレスとなり積もっているだろうことからあまり刺激しない方が良いと考え(あまり触るとストレスで死んじゃうので)そのままにしてあります。
センジュの旅が始まりました。明日はどこへ動くのか。早くセンターのもとの場所に帰ってきて欲しいです。

動くな~!_a0305077_10283163.jpg
横にいるナガクビガメのカメ太郎(メス・推定30歳)が、おいおい、動いたらダメだって~!と言っています。

現在の位置は、水槽カベの横から見ると「禁断のイソギンチャクの裏側」がアラワに見えて、恥ずかしい状態です。
吸盤みたいにくっついています。

動くな~!_a0305077_10300747.jpg

今はまだ横の壁なので「まだ」大丈夫ですが、前面のガラス一面に貼り付かれたら展示になりません。それは避けたいです。

ちなみに、イソギンチャクは飼うのが魚より難しいよ。ボクの中で飼育員の次に飼うのが難しい生物です。
ボクはだいたい3日に1回水を換えています。
開館前に30分で近隣水槽の水を最大4カ所同時進行で水替えします。水を抜いて水を足して。複数水槽同時進行水替えは、訓練されたプロが日々の作業の中で習得してなせる業で、ヘナチョコ飼育員にはできません。やると水が溢れたり、水が無くなったりするからです。

動くな~!_a0305077_10273126.jpg






















by takesuiblog | 2019-03-02 10:42 | こばやし館長
たけすいの飼育展示スタッフのヨロコビとカナシミと愛しさと切なさとあれとこれと
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