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竹島水族館スタッフブログ

今日で1週間です。

先週の日曜日12月4日のこと
ぼくは仕事がお休みだったので
いつもより少し長く寝ていました。

そろそろ起きようかな?
携帯電話の時計を見てみたら
5分くらい前にタケヤマくんからのLINEと着信が来ていました。

なんだ?
LINEを開いてみるとそこには
「カピバラが産まれていました。」とのメッセージが。
慌てて飛び起きタケヤマくんに電話をすると
朝出勤をしたときには、出産が終わっていて3頭の内1頭は死産。
2頭が生きてはいるが、ぐったりした様子で状態として良くない。
と伝えられました。

すぐに着替えて水族館に向かうと
ぼく以外のスタッフはみんな集まっていて
出産を終えた直後で少しパニックの様子だった「そらちゃん」と
まだ自分で立ち上がることのできない赤ちゃんがいました。

伝えられた通り2頭は目もしっかり開いておらず、ぐったりして呼吸も早かったです。
頭の中に一番に浮かんだことは「ダメかもしれない。」でした。

カピバラはお腹の中でしっかり育って産まれてきます。
飼育員が出勤するとすでに親の後ろをついて歩き回っているなんて話も聞いていました。
ご飯も、お母さんや周りのメスのカピバラからミルクをもらったり
大人と同じ物をすぐに食べるようになるそうです。

お母さんカピバラ「そらちゃん」にとってもスタッフにとっても
そもそも哺乳類の出産が初めてでした。
しっかりとした赤ちゃんが産まれても、お母さんが子育ての仕方を知らないため育児放棄をする場合がある。
その可能性は十分あると考えていました。

しかし今回は、その予想以上に
予定日よりもかなり早く産まれてきてしまい、さらに育児放棄という結果に。

出産当日はブルーシートに覆われた部屋の中で1日中赤ちゃんを見守っていました。
この日からスタッフたちによる人工保育がスタートしたわけでございます。

最初は2頭とも、ミルクをあまり飲みませんでした。
結果、1頭は翌日5日の朝に衰弱死してしまいました。
その時もぼくは近くで見ていましたが
ぐったりした様子の子に、、もう1頭(今すくすく成長中の子)が
まだまともに歩くことのできない状態で、頑張って近寄り
鼻先で体をさすったりしていました。

亡くなってもまだ、その子から離れず
その子のお腹の上に顔を乗せていました。
きっと、ずっと一緒に親のお腹の中にいた同士、感じ取るものがあったのでしょう。

亡くなってしまった子の分まで頑張ろう。
そう言いながら今日まで頑張っていました。
きっと同じことを思ってくれていたと思います。
今ではどんどんミルクを飲む量も増えて体がしっかりしてきています。
体重も1300gから1600gまで上がってきていて順調です。
ぼくの指が出血するぐらい歯とアゴの力も強くなってきました。

今日までものすごく長く感じていましたが
まだ1週間しか経っていなかったんですね。
よく頑張ったね。そう言いながらナデナデして遊んでいる新人のまぁー君です。
今日で1週間です。_a0305077_2125053.jpg


今日で1週間です。_a0305077_2125248.jpg

by takesuiblog | 2016-12-11 21:27
たけすいの飼育展示スタッフのヨロコビとカナシミと愛しさと切なさとあれとこれと
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