人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

竹島水族館スタッフブログ

水槽紹介

終盤まで書いたのにすべて消えてしまい、そのままパソコンをコンセントから引きちぎって奇声とともに窓からぶん投げようと思ったコバッチです。ご機嫌いかがですか?ボクはものすごく不機嫌です。この感情をこれからの文章に込めて一生懸命またキーボードをたたこうと思います。

さて、最近塚もっちゃんばかりが淡々と平和にブログをアップしていたので申し訳ないなぁと思い、優しくてエラいボクはもっといろいろ書かないといかんなぁと思ってペンをとった次第です。

で、水槽紹介を連載でやっていこうかと思っています。ただ思っているだけなので途中で投げ出したり、お腹がへったり、くじけたり、オーハラあたりがなにか問題を起こしたりして続かない可能性もありますので、見守っていてください。

で、記念すべき1回目の紹介水槽は「まったりうむ」ゾーンにある「サンゴの水槽」でごわす!

水槽紹介_a0305077_10295982.jpg
この水槽はたけすいのどんな水槽よりも飼育維持難易度の高いスーパー水槽でっせ。「ミドリイシ」っつぅTHEサンゴ!!的な本物の生きたトゲトゲなサンゴが展示されておるばってん、かなりキレイだもんで目を引く水槽だぞん。
コーフンして様々な方言が入り乱れるレベルの水槽です。
水槽紹介_a0305077_10335491.jpg

サンゴは目も鼻もない泳ぐこともない静かなる生物ですが、ちょっとした環境の変化や水質の悪化など条件が悪いといとも簡単に「あっ、ワタシもぉダメ…」などといって瞬時に輝きを失い、しずかに真っ白になって死んでしまいます。繊細で油断ならぬ生き物なのです。
全国の水族館でこのサンゴの飼育展示されている水族館は「なかなかやるな」という水族館であるとみなせる一つのバロメーターとなります。
水槽紹介_a0305077_10341696.jpg

この水槽で我々がやっていることは
①母なる海のような適度なうねりを水槽中に作り出すこと(水中ポンプが日夜働いています)
②太陽光に匹敵する光のライト(サンゴは光がないと死んでしまいます)
③サンゴにとって必要なカルシウムの供給(マニアックな特殊器具を設置してます)
④閉館後、3日に1回の水替え(メンドクサイ)
⑤気合いと熱意と愛情

でごわす。

①の水槽の中の水流はプロペラ式のポンプを1台使ってます。
②ライトはボクが(自腹で)大阪まで行って、実際に見て使用水槽も見学させてもらって選んできたKR93SPという新型ロケットのような名前の最高級LEDライトを採用しています。このライトによる水槽維持の貢献度はすさまじく高いです。
③サンゴはカルシウムと維持費用がエサのようなものなので、一般の方が普通に正しく生活していればまず出会うことないであろう「カルシウムリアクター」というマニアックな特殊装置を使用しています。これは業者さんをハベらかして奪ってきたもので、返してくださいといわれても絶対返さないシロモノです。
④は水替えをサボると簡単に死ぬことが過去の経験から判明しているのでどんなに忙しくても早く帰りたくても骨折しても、水替えだけはしっかりやっています。
⑤は当然。

水槽紹介_a0305077_10333738.jpg

この水槽、まったりうむの一番初めの方にドカン!と設置しているので、イスに座って幽体離脱的に放心状態で長い時間見つめているお客さんも多くいます。なかなかの自慢の水槽です。
けっこう調子がいいので、そっくりそのまま「キラキラたけすいリーフ」のほうへ昇格移設しようかと現在検討しています。

水槽データ
水槽:90×45×45
照明:KR93SP、グラシィレディオ
サンプ:60×45×45(濾材なし)
水流ポンプ(コラリア)1台
カルシウムリアクター1台
プロテインスキマー1台
水温維持クーラー1台
換水:3日に1回3分の1
水温:24℃



by takesuiblog | 2014-10-11 11:03 | こばやし館長
たけすいの飼育展示スタッフのヨロコビとカナシミと愛しさと切なさとあれとこれと

by takesuiblog
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31